法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

ロケットブースターとパラレルワールド

(1)早起き千両

「早起きは三文の徳」という言葉はよく聞きますが、同じような意味で「朝起き千両、夜起き百両」という言葉があるそうです。夜更かしするより早起きした方が10倍お得ですよ(10倍効率がよいですよ)、という意味のようです。ちなみに、1両は4000文とのことです。

「早起き三文」と思うよりも、「早起き千両」と思う方がかなり儲かりそうです♪


(2)泥中の蓮

「泥中の蓮」は、俗世にあっても清廉な人物の喩えだそうです。むしろ、俗世で煩悩にまみれているからこそ、心が磨かれて清廉になれたのかもしれません。自然界では生存条件が厳しいほど進化が著しいように、人間界でも煩悩が激しいほど進化が著しいのかもしれません。

「地獄で仏」とは、苦しい時に助けて下さった方を仏様に喩えた言葉だそうです。しかしもしかしたら、苦しいときほど自らを磨くことができて、自分自身の内なる仏性に気付くことを喩えた言葉かもしれません。「地獄で仏に会ったよう」の略ではなく、「地獄で仏性に目覚める」の略かもしれません。もしかしたら、地獄で出会った仏様は、実は自分自身の仏性だったのかもしれません。

「厭離穢土、欣求浄土(おんりえど、ごんぐじょうど)」は徳川家康の馬印として有名です。一般には、穢土から逃れて浄土に行きたいと解釈されるように思います。しかしもしかしたら、穢土にいるからこそ、浄土に行けるのかもしれません。浄土への最短経路を突き進んでいる姿を表している言葉なのかもしれません。

一般には、俗世も地獄も穢土もよくない意味とされてますが、ひょっとしたら心の成長のためのロケット・ブースターなのかもしれません。言い換えると、この世は超高速で成長できる場なのかもしれません。ただし、打ち上げ加速度があまりに強力すぎて、気絶しそうになることがあるだけなのかもしれません。


(3)枯れ尾花

「化物の正体見たり枯れ尾花」という言葉があります。同じものを見ても、化物と思う人もいれば、枯れ尾花と思う人もいる、という解釈もできると思います。

例えば、ある病気を化物と思う人もいれば、枯れ尾花と思う人もいます。推奨されている対処方法を化物と思う人もいれば、枯れ尾花と思う人もいます。また、ある政策について、ある施設について、ある物質について、ある思想について、化物と思う人もいれば、逆に枯れ尾花と思う人もいます。

同じ地球で生きているようでいて、別の世界を生きています。まるでパラレルワールドです。このところパラレルワールドがどんどん増えているように思います。なんだか面白い現象だなぁと思います。(もしかしたら、議論が不完全燃焼のまま燻っていることを表しているのかもしれません)