法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

加害者の心情についつい思いを馳せてしまうのは

(1)一歩間違えていたら

とんでもない事件が起きると、ついつい加害者の心情に思いを馳せてしまいます。

一歩間違えたら、私がその加害者になっていたのではないかと思うからです。

いえ、一歩間違えなくても、私がその加害者になっていたのではないかと思うからです。

もしも私がその加害者として生まれて、その加害者と同じ人生を体験していたとしたならば、

同じような心境になって、同じような行動を取ってしまったのではないかと思うからです。


(2)そこに至る心情

だからと言って、加害者として罪を償わなくてもよいと考えている訳ではありません。

世間の常識や法令に従って、きっちりと罪を償わなくてはいけないと思っています。

ただ、そのような行動を取るに至った人生や心情に、ついつい思いを馳せてしまいます。

苦しい胸のうちに思いを馳せてしまいます。


(3)安らかになりますように

もしかしたら、加害者は苦しみにまみれた人生を歩むうちに、

自分の苦しみを感じる心が麻痺してしまったのかもしれません。

他人の苦しみを感じる心も麻痺してしまったのかもしれません。

その胸のうちについつい思いを馳せてしまいます。

いつの日か、加害者の心が安らかになりますように。