法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

〔草稿4〕自分の中の嫌いなところを見つけるためのワーク

ここで、自分の中の嫌いなところを見つけるためのワークを紹介します。

  1. ノートとペンを用意します。

  2. 猛烈に腹が立ったときのことを思い出します。そして再び怒りを燃え立たせます。自分を抑えられなくなるくらいにまで、強く激しく燃え立たせます。

  3. ノートに怒りのたけを書き殴ります。怒りの炎を燃え上がらせながら書き殴ります。その際、決して人名は書かないでください。「おまえ」とか「あんた」のような代名詞を使ってください。

  4. もうそろそろ十分だと思ったら終わりです。激しい怒りの継続時間はそんなに長くないのでご安心ください。

  5. ノートを閉じて心を落ち着けてください。心が落ち着くまでに数時間で済むこともあれば、数週間かかることもあるかもしれません。落ち着くまでノートのことは忘れてください(他の人に見られないよう、厳重に保管してください)。

  6. 心が十分に落ち着いたら、ノートを読み直してみてください。そこに書かれている言葉は、実はあなた自身に向けられた言葉だと思いませんか?

このワークを体験すると、〈怒り〉に対する見方が変わってくると思います。それと同時に、過去の体験に対する見方も変わってくると思います。数ヶ月おきにこのワークを繰り返すと、やがて当時のことを思い出しても怒り狂えなくなってくると思います。怒り狂えなくなったら、このワークは終了です。

なお、このワークで怒りの炎を激しく燃え上がらせるのは、潜在意識に秘蔵されている自分自身の否定像(ネガティブ・イメージ)を、できるだけ正確かつ大量に顕在意識に届けるためです(仕組みは後述します)。そのため、〈怒り〉が爆発的に激しいほど、効果を実感しやすいと思います。逆に、〈怒り〉が中途半端な場合は、このワークの効果は期待できないと思います。

(注)健康面に不安のある方は、ワーク実行の可否について事前に十分にご検討ください。決して無理をなさらないでください。また、このワークの目的は、あくまで感情を落ち着かせることにあります。トラブルで補償等が必要な場合は、別途冷静に交渉してください。

慣れてくると、怒りのたけを言葉にする自分の他に、それを冷静に観察する別の自分が現れて、ワーク直後に怒りの言葉を冷静に思い出すことができるようになります。その状態になれば、ノートがなくてもいつでもどこでも、心の中でこのワークを実行できるようになります。ただし、記憶力には限界があると思いますので、ノートを使った方が正確です。

自分の中の嫌いなところを消すには

自分の中の嫌いなところを冷静に認識すると、不思議なことにだんだんと小さくなって、やがて消えていきます。

例えば、このワークを通して自分の中の嫌いなところを見つけるたびに、「私は自分の中の○○が嫌いなんだ」と冷静に認識します。そして、日々の暮らしの中で〈怒り〉が湧き上がるたびに、当該部分について「私は自分の中の○○が嫌いなんだ」と冷静に再認識します。

これを日常的に繰り返していると、不思議なことに心の傷が少しずつ自然に癒されていきます。それとともに、〈怒り〉がだんだんと小さくなっていきます。そしてやがて消えていきます。

自分の中の嫌いなところはひとつではないかもしません。もしかしたら、大小合わせると星の数ほどあるかもしれません。しかし、目立つものからひとつひとつ消していくうちに、〈怒り〉の発生頻度がだんだんと下がっていきます。そして、発生強度もだんだんと下がっていきます。

騙されたと思ってお試しください(笑)