法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

こころのモデル

(1)心理学の主要5因子

ちょうど1週間前のこと、心理学のパーソナリティ特性の主要5因子についての説明を久しぶりに斜め読みしました。パーソナリティは、外向性・協調性・開放性・誠実性・神経症傾向の5つの要素がそれぞれどのくらいかでおおよそ把握できる、という仮説です。

心理学では人の心を外側から眺めます。私は内側から眺めることに興味があるので、心の構造と主要5因子の関係について、説明を斜め読みしながら仮説を立ててみました。それが下記の図1です。


(2)内側から見た主要5因子

図1の各パーツの名称は便宜的につけたものなので、適切ではないものがあるかもしれません。

一番上の「ペルソナ」は周りの人や社会との関係を司る部分です。左側の「情緒」は見聞や体験に対する感情や思いやりなどを司る部分で、受動的です。右側の「意志」は思想や行動などを司る部分で、能動的です。下から2つ目の「認識」は自己や他人や社会に対する認識を司る部分です。人生観・人間観・世界観などを司る部分でもあり、全体のカナメです。一番下の「潜在意識」は顕在意識からは見えない部分です。

各パーツと主要5因子との対応関係は、おおよそ次の通りです。ただし、まったく同じという訳ではありません。心を外側から見た時の把握のしやすさと、内側から見た時の把握のしやすさは、同じではないからです。

  • 意志 - 外向性 (Extraversion)
  • ペルソナ - 協調性 (Agreeableness)
  • 情緒 - 開放性 (Openness to Experience)
  • 認識 - 誠実性 (Conscientiousness)
  • 潜在意識 - 神経症傾向 (Neuroticism)

(図1は1週間前に主要5因子の説明を拾い読みした直後に考えたものです。私は非言語思考の人なので、当初は非言語で役割を考えていただけで、各パーツに名称はありませんでした。今回の説明のために頑張って各パーツに便宜的に名称をわりふりましたが、不適切な名称がありましたら誠に申し訳ありません。)

こころのモデル(図1)
こころのモデル(図1)


(3)内側から見た心の構造

心を内側から眺めるためには、外側からは見えにくい部分も含めた心の構造図があると便利です。そこで、1週間かけて試行錯誤しながら作ったのが下記の図2です。(各パーツの名称は便宜的につけたものです)

去る 4/18(日) に「はらわた感覚」にいろいろと質問したところ、私の中には表・中・奥の3つの意識があるとのことでした。そこで図2では、「顕在意識(表)」、「潜在意識(中)」、「潜在意識(奥)」の3階層としました。各意識の内部構造は、図1と同じにしました。おそらく、「はらわた感覚」の回答にある3つの「意識」は、図の中央の列の底辺のことだと思います。

また、最上階の「言動」は意識の外側ですが、全体を見通しやすくするために追加しました。

図2において、左側の列は受動的、右側の列は能動的です。そして中央の列はそれぞれの意識のカナメです。(潜在意識の階層数は本当はもっと多いような気もしますが、見えない部分なので単純化して2階層のままとしています)

こころのモデル(図2)
こころのモデル(図2)


(4)破壊的な感情

ところで、4/18(日) の日記によると、私の心の中には、表の「意識」と中の「意識」の間に破壊的な感情がドンと居座っているそうです。この場合の「意識」は、図2でいうと中央の列の底辺のことだと思います。すなわち、「顕在意識(表)」の底辺にある「認識」と、「潜在意識(中)」の底辺にある「叡智」の間に、破壊的な感情があるということだと思います。

図を改めて見ると、「潜在意識(中)」の左側の「情念」に破壊的な感情がありそうです。

おそらく、記憶の彼方の遥か昔に「情念」が大きな傷を負って、それ以来ずっと断末魔の悲鳴をあげているのだと思います。その影響で、周辺のパーツが誤動作しやすくなっているのではないかと思います。

また、同じく 4/18(日) の日記によると、破壊的な感情の対象は、本当は私自身の妄想世界だそうです。もしかしたら、「想念」の作り出した妄想世界が「情念」を大きく傷つけて、「情念」の心の傷が「想念」の妄想世界を拡張して…、という無限ループ(もしくは共鳴関係)ができているのかもしれません。それを止めることができれば、「情念」の大きな心の傷はやがて癒えて、「想念」の妄想世界もやがて縮んでいくのかもしれません。


(5)これまでの対策

私の「情念」が受けた傷はあまりに大きくて、心の構造を支えきれなくて、心が左側に折れやすくなっているのではないかと思います。

その対策として、以前は右側の列で踏ん張って支えていたように思います。頑張って踏ん張って心がガチガチになっていたので、限界を超えた瞬間に心が突然ポキッと折れていたように思います。また、いつも限界ギリギリだったので、しょっちゅう誤動作を起こして非常識で理解不能な言動が多かったようにも思います。

今は、左側も右側も力を抜いて、ふにゃっとすることで心のバランスを取っているように思います。そのためか、引きこもっているのが一番楽です。


(6)これからの対策

「情念」に大きな傷があることがわかったので、いつの日かその傷が癒えるのが一番よいと思います。

現代医学にかかると、向精神薬が「身体」に定期的に投薬されるのではないかと思います。その結果、脳内の生化学処理が摩訶不思議な状態になって、右側の列が活性化されて?、「想念」の力技で「情念」の大きな傷を支えることになるのかな…と思います。。(それって解決になってるのかな…)

ヒーラーさんにお願いすると、「情念」を浄化してもらえるかもしれません。しかし根本的な原因が残されたままだと、遠からず再び「情念」に大きな傷を負ってしまうのではないかと思います。どこまで根本的な治療をしてもらえるかはヒーラーさん次第かな、と思います。

私の好みは、図の一番下の「仏性」から上がってくるエネルギーで全体を浄化するような方法です。潜在意識のどこかにある根本的な原因を消しつつ、「情念」の大きな傷も癒しつつ、それ以外の大小の傷も癒してくれるような、そんな方法です。例えば、念仏・読経・祝詞などは右側の列から働いてくれて、滝行・苦行などは左側の列から働いてくれて、瞑想・座禅などは中央の列に働いてくれるのかな… なんか適当なことを書いているような気がしますが…、そんな感じの方法が好みです。


(7)意外と便利

図2を眺めていると、これまでに聞いたことのある仮説も説明できるような気がしてきます。

例えば、チクセントミハイの唱える「フロー」は、中央の列で下から上へと力強い流れができた状態ではないかしら… ガルウェイの唱える「インナーゲーム」では、「セルフ2」は中央の列のことで、「セルフ1」は右側の列の「想念」のことではないかしら…

あるいは、発達心理学は、生誕後に「潜在意識(中)」と「顕在意識(表)」が構築される過程を扱っているのではないかしら… 構築中は機能の細分化が重要となり、構築後は機能の連携が重要になると思うので、それを「分離と統合」と呼ぶことがあるのではないかしら…

こんなアサッテな話がスラスラと書けるのも、図2のお蔭です。これは意外と便利かもしれません(笑)。これからも時々ブラッシュアップしながら、便利に使っていこうと思います。