藤原彰(著)「餓死した英霊たち」によると、先の大戦における日本軍の戦死者の6割は餓死だったそうです。食べ盛りの若者たち、どれだけひもじい思いをしたことでしょう…。兵站なき戦線拡大、娯楽の切り捨て、民衆を捨て駒に。正確な情報を軽視、忖度と思惑を重視。今も昔も人々もブツブツ言いながらも結局は従っていたのかもしれません。世代は代わっても行動原理は変わらない。歴史は繰り返す。興味深い現象だな、と思います。
やがて、子供達だけでも疎開を、全寮制の学校を、という話になるかもしれません。しかし大人の疎開が歓迎されないのは、当時と同じだなと思います。当時と違って、使われていない建物や農地がたくさんある地域にとっては、移住者や事業者を呼び込むチャンスと捉えることができると思います。
当時と現代の大きな違いは、横のつながりを緊密に保つ手段がまだ残されていることだと思います。念の為、複数の手段を用意しておいた方がよいかもしれません。
いつの時代にも、問題が次々に起きては忘れ去られています。次々と起きる問題の根っ子は、案外と共通しているのではないかと思います。根本的な原因を解決しない限り、このような状況はいつまでも続くことと思います。ただ悲しいかな、根本的な原因がどこにあるかは、お釈迦様にしかわからないのではないかと思います。今のような状況は、みんなして悟るまで続くんだろうな… 降誕会、花祭りの日に思ふ
- 藤原彰(著)「餓死した英霊たち」 (ちくま学芸文庫, 2018-07-09)
- 解説 藤原彰『餓死した英霊たち』 (一ノ瀬 俊也, 2018-07-23)
- 太平洋戦争戦跡地 - 戦没者の60%強140万人は餓死であった (2013-09)
- 餓死、水没死、特攻死:アジア・太平洋戦争 (日本語と日本文化)