法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

モダニズム建築

日本のモダニズム建築の資料を拝見する機会がありました。建築技術や資材に大変革があり、また出資者の金銭感覚や美意識も大きく変化していた時代に建てられた建築物です。

今から100年前後も昔の建物を、現代に生きる建築の素人である私が見てもどこがどう凄いのか、ぱっと見にはわかりません。ただ、当時は工法の確立、資材の調達、現場の職人さんの講習、予算官との折衝等々、どれを取っても大変なことばかりだったのではないかと思います。先駆者が道を切り開いてくれたお蔭で、そして多大なる犠牲を払いながらたくさんの知恵と工夫を残してくれたお蔭で、後進の人たちは随分と助けられたのではなかろうかと思いました。

100年前後も昔のモダニズム建築が、現代に生きる私から見ても奇抜には見えず、ただ時代を感じさせるだけなのは、当時の建築家が切り開いた技術やセンスが後進に多大なる影響を与え、長年に渡り様々な建築現場を支えてきたからではないかと思いました。