法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

〔草稿11〕まとめ

〈怒り〉について、これまでに分かったことは以下の通りです。

  • 原因は、《自己否定》の心傷への刺激と、《信念世界》に反する言動でした。

  • 顕在意識が認識する理由は、相手に対して自分自身の否定像(ネガティブ・イメージ)を投影した幻影鏡像でした。

  • 発生条件は、潜在意識における相手の《位置付け》が「排除」であることでした。具体的には、《上下感》が《下位》かつ《内外感》が《外側》かつ《一体感》が《分離》であることでした。

  • 反射的な反応は、《位置付け》に従って潜在意識によって判断・実行されるのでした。顕在意識には直接的には伝えられないので、顕在意識が認識できるのは、自らの五感で捉えることができたものだけでした。

  • 意識は階層構造になっていて、表層に近いものから順に並べると、《顕在自我》《潜在表我》《潜在個我》《潜在奥我》でした。〈怒り〉に関係するのは《潜在表我》と《潜在個我》でした。

鬼も内、福も内

ここまで見てきたように、潜在意識における〈怒り〉の原因も、顕在意識が認識する〈怒り〉の理由も、相手の中ではなく、自分の中にあります。

したがって、仮に相手の言動を変えることができたとしても、〈怒り〉の発生を止めることはできませんし、自分の目に映る相手の姿を変えることもできません。自分を変えることでしか、できません。そのためには、自分の《自己否定》の心傷を癒したり、《信念世界》を柔軟にしたり、あらゆる人との《一体感》を高めたりすることが鍵となります。

世間の人が鬼に見えるか、福の神に見えるかは、すべて自分次第です。