法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

〔草稿10〕意識の階層構造

観念と感情と記憶

これまでに見つけた〈怒り〉の原因と発生条件は、観念的なものと感情的なものに分類できるように思います。

《原因》 《条件》
観念的 《信念世界》に反する言動 《上下感》
感情的 《自己否定》の心傷への刺激 《内外感》と《一体感》

さらに細かくみると、感情的なものは次のふたつに分類できるように思います。

  • 自己を中心とした感情を司る部分(《自己否定》と《内外感》)
  • 自他一体感に基づく感情を司る部分(《一体感》)

また、これまでの探察から、〈怒り〉の発生過程においては、大部分の処理が潜在意識で行われて、顕在意識は結果を受け取るだけだということがわかりました。おそらく、顕在意識の役割は記憶と考察くらいではないかと思われます。

階層構造

以上より、意識は階層構造になっていると推測しています。意識の表層に近いところから順に並べます。

名称 役割
《顕在自我》 記憶と考察を司る
《潜在表我》 《信念世界》に基づく判断と反応を司る
《潜在個我》 自己を中心とした感情(心傷や我欲など)を司る
《潜在奥我》 自他一体感に基づく感情を司る

なお、名称は本稿の造語です。顕在意識に属するものは「顕在」で始まり、潜在意識に属するものは「潜在」で始まるようにしています。

〈怒り〉との関係

意識の各階層と、〈怒り〉の原因および発生条件との対応関係は、次のようになっています。

名称 《原因》 《条件》
《顕在自我》
《潜在表我》 《信念世界》に反する言動 《上下感》
《潜在個我》 《自己否定》の心傷への刺激 《内外感》と
《一体感》が《分離》
《潜在奥我》 《一体感》が《一体》

この表から、〈怒り〉に関係するのは《潜在表我》と《潜在個我》であることがわかります。

まとめ:意識の階層構造

意識は階層構造になっていると考えられるように思います。

意識の表層に近いところから順に並べると、顕在意識は《顕在自我》からなり、潜在意識は《潜在表我》《潜在個我》《潜在奥我》からなるようです。(用語は本稿の造語です)

〈怒り〉に関係するのは《潜在表我》と《潜在個我》です。