法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

潜在意識のなかの三つの階層

(1)三階層

これまでに書いてきた範囲では、潜在意識は次の三つの階層からなると考えることができるように思います。(表面から奥へという順番です)

  1. 「潜在判断」:「信念世界」に基づく判断と言動を司どる。
  2. 「潜在個我」:一人の人間として生きていくための自己認識を司どる
  3. 「潜在全我」:自他一体感を司どる

(2)意思の流れ

さて、言動に関する意思は「潜在全我」に発しているのではないかと思います。それは人様のためであることもあれば、自分のためであることもあると思います。(自分のための言動も「潜在全我」に発するのは、自分が生きていてこそ人様のために働くことができるからであり、また自分が元気に生きていることが周りの人を元気づけるからでもあります)

「潜在全我」を発した意思は、「潜在個我」を通過する際に書き換えられます。「潜在個我」の本来の役割は、一人の人間として生きていくための自己認識を司どることです。そこで、自分向けに適切な書き換えが行われます。ところが、「潜在個我」は心傷や我欲の吹き溜まりにもなっているため、心傷を避けるように書き換えられたり、我欲を満たすように書き換えられたりもします。

次に、「潜在判断」を通過する際に、「信念世界」に基づいて書き換えられます。すなわち、自分の信念や世間の常識等に合わせて書き換えられます。「潜在判断」は言動も司っています。そこで、書き換えられた意思に従って、全身に言動の指示を発します。

最後に、実際の言動が顕在意識に報告されます。顕在意識はその内容を記録します。その際、すべて顕在意識で認識・判断した結果の行動であるような形で記録されます。また、記録を時々参照しては考え事をします。考え事の結果も記録されます。

※上述の書き換えを会社に例えるなら、社長の命令を部課長が具体化して現場に指示するような感じではないかと思います。そして現場でさらに具体化されて業務が遂行されます。


(3)五感からの情報

五感からの情報は、「潜在個我」もしくは「潜在判断」に入ってくるのではないかと思います。そして、それ以降の流れは意思の流れと同じではないかと思います。(この辺りについては究明不足です)


(4)リアルタイムでの考え事

リアルタイムで考え事をすることもありますが、おそらく、顕在意識にできるのは「信念世界」や「観察世界」などの書き換えのみで、「潜在判断」が「信念世界」や「観察世界」を参照して実際の言動を決めるのではないかと思っています。(この辺りについても究明不足です)


(5)追記

「潜在全我」よりもさらに奥にも何らかの意識があるのではないかと思いますが、現時点では究明不足です。