法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

信念世界の影響力が消えるとき

(1)怒りと不安

さて、「信念世界」が攻撃されたと感じると、「怒り」の感情が発生して攻撃的になるのでした。また、「信念世界」が内部崩壊しそうになると、「不安」の感情が発生して防御的になるのでした。いずれの場合も、「信念世界」の崩壊防止を目的としているのではないかと思います。

もしも「信念世界」が激しく攻撃されたと感じると、「怒り」の感情は激しくなります。同様に、「信念世界」が内部崩壊する危険性が極めて高いと感じると、「不安」が激しくなって、「恐怖」を感じるようになります。


(2)むきだしの潜在個我

発生する感情が激しくなればなるほど、潜在意識における「信念世界」の影響力が小さくなるように思います。

その結果、「潜在個我」で発生した感情が、「信念世界」からあまり影響を受けることなく、顕在意識に届くようになります。同様に、外界で発生した事象が、「信念世界」で緩衝されることなく、「潜在個我」に届くようになります。

すなわち、「潜在個我」がむきだしになります。

多くの人は「潜在個我」に様々な心傷や我欲を持っています。普段は「信念世界」が緩衝材となって、当たり障りなく暮らすことができています。しかし、万一「潜在個我」がむきだしになると、「信念世界」による書き換え機能が働かなくなるので、周囲からは人が変わったように見えるのではないかと思います。

そして様々な不幸を生んでしまうのではないかと思います。


(3)大きなトラウマ

世の中には、「潜在個我」に大きな大きな心の傷を抱えている人がいます。

そのような人たちにとっては、ちょっとしたイライラの感情を向けられただけでも、心の傷が大きく疼いて、とても大変な思いをします。その結果、心身がくすんで何もできなくなってしまうこともあるのではないかと思います。

また、「潜在個我」で発生する感情が激しくなりがちなので、「信念世界」の書き換え機能をすり抜けて、感情を爆発させてしまうこともあるのではないかと思います。

このように、「潜在個我」に巨大な心傷を負っている人は、「潜在個我」がむきだしになっているに等しい状態になりやすいのではないかと思います。そのため、生きることに困難を感じることが多いのではないかと思います。