法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

信念世界が消えるとき

(1)怒りの感情

「潜在個我」を発した「怒り」の感情は、通常は「信念世界」の影響で当たり障りのないものに書き換えられて、顕在意識に届きます。しかし、怒りの炎を激しく燃え上がらせると、「潜在個我」を発した感情が「信念世界」の影響をほとんど受けないまま、顕在意識に届くようになります。(その現象を利用した「自分の嫌いなところを見つけるためのワーク」を3週間余り前に紹介しました)

「怒り」の感情が激しく燃え上がるのは、「信念世界」が猛烈な攻撃を受けたと感じた場合です。そのため「信念世界」が参照できない状態にあると潜在意識が勘違いして、「信念世界」に基づく書き換え機能が働かなくなっているのかもしれません。


(2)不安の感情

さて、「不安」の感情は「信念世界」が内部崩壊しそうになったときに発生するのでした。それが強くなると「恐れ」、さらに強くなると「恐怖」となるのでした。

逆に考えると、脅迫などで猛烈な恐怖を感じるのは、「信念世界」が猛烈に内部崩壊しそうな状況にあると感じるからではないかと思います。

そのような場合には、「信念世界」が参照できない状態にあると潜在意識が勘違いして、「信念世界」に基づく判断が難しくなってしまうのかもしれません。その結果、「潜在個我」に潜む心傷や我欲がむきだしの状態になってしまうのかもしれません。

言い換えると、脅迫行為の目的は、「信念世界」に基づいた常識的な判断をできなくすることではないかと思います。その結果「潜在個我」がむきだしになって、「潜在個我」に潜む自己否定の思いが前面に出るようになって、他人の言いなりになりやすくなるのではないかと思います。

ただし、なかには「潜在個我」に強烈に暴力的な感情が潜んでいる人もいるかもしれません。そのような場合には、強迫行為の結果、暴力沙汰に発展する可能性もあるのではないかと思います。


(3)激しい感情

このように、感情が激しくなればなるほど、潜在意識における「信念世界」の影響力が小さくなるのではないかと思います。その結果、「潜在個我」と顕在意識が直結されたような状態になって、「潜在個我」が前面に出てくるのではないかと思います。