法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

怒りと善悪正邪は本当は無関係

(1)怒りの感情の原因

ここ数日で、怒りの感情の原因をふたつ紹介しました。ひとつめは、相手の中に自分の嫌いなところを見た(もしくは連想した)ことでした。ふたつめは、自分の「信念世界」に反する言動を見た(もしくは連想した)ことでした。


(2)マイナス・イメージ

どちらの場合も、怒りの感情が湧き起こると、相手に自分のマイナス・イメージを被せてしまうように思います。

その結果、相手の中に自分の嫌いなところを見てしまうので(=ひとつめの怒りの感情の原因が成就するので)、新たな怒りの感情が湧き上がってくるとともに、相手に自分のマイナス・イメージをさらに被せてしまいます。最初の怒りの感情が強ければ強いほど、この負のスパイラルが何度も何度も回ってしまうように思われます。

すなわち、最初の怒りの感情が激しければ激しいほど、相手を大変な悪者に仕立て上げてしまうと同時に、自分の正当性をますます強く信じるようになります。


(3)怒り≠善悪正邪

しかしながら、前述の通り怒りの感情の原因はあくまで自分の内側にあるのであって、相手の中ではありません。ところが、怒りの感情が発生すると、相手が悪者で自分が正義の味方であると信じてしまうようになります。

このような誤解をなくしていくために、怒りの感情の発生と、善悪正邪の判断を切り離して考えることが重要ではないかと思います。