法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

囲碁AIもヨミのあやまり

(1)囲碁AIにも弱点

囲碁AIである AlphaGo が、世界最強クラスの囲碁棋士との公開対局で4勝1敗して世界に衝撃を与えたのは2016年3月のことでした。やがて囲碁AIは誰でも手軽に使えるようになり、囲碁棋士囲碁愛好家の日々の研鑽に欠かせないツールとなっているそうです。

ところが、人間を遥かに超える棋力を持つはずの世界最強クラスの囲碁AIに、アマチュアが15戦14勝したことが話題となっているそうです。囲碁AIの弱点を別のAIを使って徹底的に調べて、その弱点を上手に突いたため連勝できたそうです。囲碁AIは強い人に対しては徹底的に強いですが、とても弱い人でないと打たないような手に対しては、判断を間違えることがあるようです。そのような弱点をよく見つけたものだと思います(AIを使って100万局以上もの対局を重ねて見つけたそうです)。

もしかしたら、弱い人しか打たないような手に対して、最善とは言えない判断をすることはよくあることなのかもしれません。ただ、総合力では囲碁AIの方が圧倒的に強いため、判断ミスが負けにつながることが滅多にないだけかもしれません。

【記事】「最強の囲碁AIに圧勝する人物が登場、AIの弱点を突いて人類が勝利したと話題に」 (Gigazine, 2023-02-20)


(2)うっかりミス

人間にはうっかりミスはつきものです。トップ棋士でも、重要な対局でうっかりミスで負けることがあるそうです。しかし人間は、うっかりミスしたことに気付くことができて、うっかりミスを繰り返さないよう工夫を重ねることもできます。

もしかしたら、AIにも「うっかりミス」はつきものなのかもしれません。その際、人間と同様にAI自身がうっかりミスに気付いたり、AI自身がうっかりミスを繰り返さない工夫を重ねることができるかどうかは、私にはわかりません。

人間が物事を判断するときは、知識と経験を上手に組み合わせながら推論を進めていくように思います。ところが近年のAIは、経験(深層学習)に大きく頼って判断しているのではないかと思います。AIも知識と経験を照らし合わせながら推論を進めることができるようになると、うっかりミスを防いだり、うっかりミスをしないための工夫を重ねたりすることができるようになるかもしれません。なんちゃって、もちろんAI門外漢の妄想です…(笑)