法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

大自然と調和して生きる

(1)大自然と人間

いつの頃からか「自然は間違えない」と思うようになりました。

自然が間違っているように見えるときは、人間が誤解しているときだと思います。

大自然のモノサシ」にスッカリまかせることができれば、すべてのイノチがイキイキと躍動することと思います。しかし「人間のモノサシ」に従うと、尽きることのない欲望の嵐の中で、もがき苦しむことになると思います。

人間の中には、このふたつのモノサシが同居していると思います。人間の肉体は「大自然のモノサシ」に従い、人間の意識は「人間のモノサシ」に従っていると思います。2つのモノサシを調和させることができれば、人間の潜在能力をフルに引き出すことができるのではないかと思います。


(2)調和から不調和へ

太古から伝わる叡智は、「大自然のモノサシ」と「人間のモノサシ」を調和させることを重視しているのではないかと思います。太古から伝わる修行の大きな目的は、そこにあるのではないかと思います。

生まれたばかりの赤ちゃんのモノサシには「欲望」なんてないのではないかと思います。赤ちゃんの食欲や睡眠欲は、「大自然のモノサシ」の範囲だと思います。幼い子どもは、大自然と調和して生きているのではないかと思います。だからこそ輝いて見えるのではないかと思います。

ところが、成長するにつれて「人間のモノサシ」の中に「欲望」が生まれ、どんどん大きくなっていきます。やがて大人になる頃には、スッカリ「欲望」のカタマリになってしまってます…

おそらく、人間はどこかで間違ってしまったのだと思います。本来なら、「大自然のモノサシ」と調和の取れた「人間のモノサシ」を育むべきなのに、まったく不調和なモノサシを作り上げてしまった…

不調和なモノサシを金科玉条のように大切に思っているところに、現代人の不幸の源があるのではないかと思います。


(3)不調和から調和へ

人類は大自然の一部なので、人類が誕生した頃には、「人間のモノサシ」は「大自然のモノサシ」と完璧に調和していたのではないかと思います。

ところが、人類の歴史の中で「人間のモノサシ」は「大自然のモノサシ」と不調和なものへと変貌してしまいました。その結果、文明を育むことができたものの、文明の発展に伴って、人類と大自然の不調和はかなり大きくなってしまいました。このままでは大自然と人類の共存は難しいところまで来ているのではないかと思います。

人間は大自然の一部なので、大自然から離れて生きていくことはできないと思います。したがって、「人間のモノサシ」を「大自然のモノサシ」と調和の取れたものに戻すべきだと思います。


(4)調和から大調和へ

ただし、単純に太古の「人間のモノサシ」に戻ればよいという話ではないと思います。

大自然のモノサシ」との調和を回復したあと、その状態を保ったまま「人間のモノサシ」を成長させていくことも大切だと思います。

おそらくその過程で、産業構造も、社会構造も、人々の暮らしも、大きく変わることと思います。そして大自然と調和の取れた文明へと変貌していくのではないかと思います。それは喩えるなら、アニメ『未来少年コナン』の「インダストリア」から「ハイハーバー」への転換ではないかと思います。そのくらい大きな変化が待っていると思います。