法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

考えないで醗酵を待つ

随分前に読んだ本を Amazon Kindle Unlimited で見つけたので、久しぶりに読んでみました。面白いもので、当時より得たものが大きかったように思います。

あの頃はアタマで読むクセがありました。頭の中の知識体系における位置付けを考えながら、時には知識体系を書き換えながら読んでいたように思います。しかし今は顕在意識では複雑なことは考えられないので、ただ読むだけです。すると潜在意識が自動的に働いて醗酵が進むようで、しばらくするといろんな感想が湧き上がってきます。その感想がとても感想になります。そしていつの間にか、ものを見るときの視点が変わっています。

「考えるな感じろ」という言葉をよく聞きます。言うは易く行うは難しで、アタマに頼って生きてきた人には、どうすればそれができるのかサッパリわかりません。幸い後遺症の影響で顕在意識では複雑なことは考えられなくなったお蔭で、「考えない」ことが簡単にできるようになりました。それがよい方向に働いているのかもしれません。

その代わり、「考える」ことは未だに難しいです。「考える」ことは潜在意識任せです。


私は後遺症の影響でできないことがたくさんあります。できないことが多いのはとても不便ですが、だからからこそ体験できることがたくさんあります。珍しい体験がたくさんできるという観点からは、とても便利で、とてもありがたい状態です。できるできないの境界線が他の人と違うのは、とても面白いです。