法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

概念と用語

今日もプログラミング作業はお休みしました。代わりに技術的な読み物の読書をしました。やっぱり休み休みの読書になるので、時間がかかってます。

概念的には単純なことでも、他と区別するために「いかめしい」名前がついた途端に、難しく感じてしまうことがよくあります。名前を並べて説明するよりも、概念的な説明から入った方がわかりやすいんじゃないかと私などは思ってしまいますが、、おそらくそんな風に思うのは少数派なので、名前を並べてから説明することを選んだのでしょうね。


もしかしたら、上記のように感じたのは単に私が「カタカナ語」が苦手だからかもしれません。より正確には、日本語の技術文書が苦手だからかもしれません。

私は英語の技術文書ばかり読んできたので、日本語の技術用語が苦手です。日本語の技術文書を読むときは、日本語の用語や言い回しが英語のどの用語や動詞に対応するのか、いちいち頭の中で推測しないといけないからです。もちろん推測を間違えることもよくあります。(英単語がカタカナになっただけでも、元の意味がよくわからなくなります)

そのため、日本語の技術的な読み物で用語が前面に出てくると、意味を推測できないまま、さらには間違った推測のまま読み進めることになるので、理解に困難を感じてしまうのかもしれません。

最近は広く読まれる技術文書は各国語に翻訳されていることが多いですが、仮に英語版と日本語版があれば、私は躊躇なく英語版を選びます。とは言え、斜め読みは日本語の方が早いので、読むべき資料かどうかを判断するときには日本語版を選ぶことがよくあります。しかし、本腰を入れて読むべき文書だと判断したら、すぐに英語版に切り替えます。

そのような訳で日本語版の技術文書を真面目に読んだことがないので、、いつまで経っても日本語の技術文書を読むのは苦手なままです… もしかしたら、問題はそこにあるのかもしれません(笑)


ところで私は小学校高学年の頃に言語で思考するのをやめて、非言語で思考するようになりました。

それ以来、普段は概念のみで思考します。言葉を用いるのは、コミュニケーションのために言語化が必要になったときのみです。何かを理解するときも同様で、概念的なことを理解することが最重要です。そうしないと思考の対象にできないからです。ですから、技術用語は付属情報という認識です。

※これは数学や理科などいわゆる理系科目で顕著でした。概念的な理解を重視して、暗記を軽視してました。公式などは基本的なものしか覚えなくて、あとは必要になったときに計算して導いてました。問題のパターンごとに解き方を覚えるような勉強方法は苦手で、問題を読んでその場で一番適切な解き方を見つけるのが好きでした(よい問題ほど解き方がたくさんあるからです)。基本だけ理解して、必要最小限のことだけ記憶して、あとはその場その場で応用するのが好きでした。

普段からそのような思考をしているので、説明を読む際にも、概念的な話を中心に説明している方がわかりやすく感じます。用語を中心とした説明は、あまり得意ではありません。

しかし、もしかしたら言語で思考する人にとっては、用語から入っても違和感がないのかもしれません。むしろ用語から入った方が、わかりやすく感じるのかもしれません。


例えば病名についても同様で、私からするとどんな病気かという概念的なことが重要情報で、病名は付属情報です。しかし、もしかしたら多くの人にとって、病名こそが重要情報で、どんな病気かという情報は付属情報なのかもしれません。それよりも、難病か軽症か、通院頻度や薬の量はどのくらいか、といった情報の方が重要なのかもしれません。

私が抱えている後遺症についても、どのような状態にあって、どのような療養やリハビリが必要か、というのが私にとっての重要情報です。病名はおまけ情報なので、まったく気にしてません。しかし、多くの人にとっては病名が重要情報で、症状には興味がないのかもしれません。

このように、非言語で思考するクセは、さまざまな形で社会生活に及ぼしているのかもしれません。そして周りの方々とのコミュニケーションを困難にしているのかもしれません。もしかしたら、問題はここにあるのかもしれません(笑)