法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

瓜田不納履、李下不正冠といえり

「瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず」という言葉があります。「ウリ畑で靴を履き直したり、スモモの木の下で冠を被り直したりしてはいけない。盗んでいるのではないかと疑いの目で見られてしまうから…」と言う意味だそうです。言い換えると「疑惑のタネを撒いてはいけない、火のないところに煙が立ってしまうから」という意味だと思います。

まったく印象に残らない人を目指している一番の理由は実はこれです。

多くの人は、一を聞いて、十も百も空想するようです。そしてその空想を元に、それ以降の話を判じるようです。残念ながら第一印象に基づく空想は事実とは大きく異なっていることが多いので、どんなに言葉を尽しても空想に尾鰭(おひれ)がつくばかりです。そのため、こちらが事実をきちんと伝えようとすればするほど、残念ながら相手の方には「大嘘付き」に見えてしまうようです。(人様から侮蔑と嫌悪の表情や言葉をいただくことは、実のところよくあることです)。そして阿吽の呼吸で、お互いに距離を置くのが一番、という結論になってしまいがちです。

そういった誤解のタネをひとつでも減らすためには、できるだけ「ありきたり」でいた方がよいのではないか。そう思って、「どこにでもいそうな、まったく印象に残らない人」を目指すことにしました。

それと同時に、世間との接点も極力減らしたいと思っています。言い換えると、「引き籠り」一直線を目指しています。人として正しい生き方なのかどうかはわかりませんが、社会復帰できるまでは世間から隠れて生きた方が、私にとっても世間にとっても幸せではないか、と最近思っております。インクルーシブ社会とはまったく逆の方向性を目指しているのかもしれません…

目立たず、ひっそり。まさにエクスクルーシブな発想ですね。

私の今の力量では、当面はそれ以外の生き方を見つけられそうにありません…


私のように普通の人とちょっと違う人は、善意悪意を取り混ぜて様々な噂が立って、善意悪意を取り混ぜて様々な思いや動きを引き起こしてしまうようです。そして知らないうちに「負のスパイラル」の中心に位置してしまって、善意の人まで巻き込んで、たくさんの人たちにご迷惑をおかけしてしまう結果となりがちなようです。ですので、「負のスパイラル」の直径を小さくすることは、とても大切なことだと思っています。

そのためには、目立たず、ひっそり。

聞き取り能力も発話能力も低い今の私には、それ以外の方向性を見つけることは難しそうです。