法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

典型的な日本人

どうも日本人には「外ではシャイ、内ではテング」「上には従順、下には傲慢」という内弁慶的な傾向が、大なり小なりよく見られるように思います。

そういう意味で、彼は典型的な日本人ではないかと思うことがよくあります。おそらくは、各界の実力者の前では快男児ぶりを発揮する一方で、部下からは大型台風の暴風雨の如く恐れられているのではなかろうかと思います(だからこそ狭い狭い台風の目に部下が殺到するのではないかと思います)。

彼は仕事力で出世した人ではないので、説明がしどろもどろだろうが中身がすかすかだろうが、そんなことには基本的には興味がなく、ただ誰と懇意にするか、誰に便宜を図りあうか、どうやって威勢よく振る舞うか、といった人間関係・利権関係・見栄だけで生きているように思います。一方では空想力豊かで思い込みが激しく、記憶の書き換えも得意で、都合の良い話だけを吹聴してお気に入りだけを重用する人でもあります。

そんな典型的な日本人だからこそ、数多の共感を呼んで多くの人から応援されているのでしょうし、同時に数多の反感を買って多くの人から非難されているのだと思います。もしもそうだとすると、仮に彼が左遷されたとしても同じような人が繰り上げ出世するだけで、事態は何も変わらないと思います。

このように考えてみると、たったひとつの人事を変えるためには、多くの人々の生き方や考え方を変えていかないといけないのかもしれません。逆に、多くの人々の生き方や考え方が変わっていけば、世の中全体が変わっていくのではないかと思います。たったひとつの人事にこだわることなく、多くの人々の生き方や考え方を変えていくことことが、急がば回れの王道ではないかと思います。

(かつての上司を思い出しながら…)