法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

伊藤真(著)「伊藤真の日本一やさしい「憲法」の授業」

伊藤真(著)「伊藤真の日本一やさしい「憲法」の授業」を読みました。この本では、憲法の役割、日本国憲法の三大原理である「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」について、そして日本国憲法が定める人権と統治機構について、憲法の初級者向けに解説されていました。

この本を読んで、日本国憲法が理念通りに働くためには、三権に携わる人たちが持つべき「心構え」が前提として存在しているように思いました。おそらくは西欧社会では当然の「心構え」なのだろうと思います。しかしひょっとしたら日本にはその「心構え」は十分には伝えられなかったのかもしれません。あるいは日本国憲法の施行以降の歴史の中で歪んでしまったのかもしれません。三権に携わる人たちがその「心構え」から離れてしまうと、日本国憲法の効力は意外に脆くなってしまうのではないかと思いました。

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