法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

インダストリア

未来少年コナン』は今から40年前の昭和53年(1978年)にNHKで放送された宮崎駿アニメです。本放送時には視聴率は振るわなかったそうですが、熱烈なファンが多いため何度も再放送され、DVDも発売され、映画化もされている作品です。舞台は西暦2008年に勃発した最終戦争から20年後(すなわち西暦2028年)の地球だそうです。物語の中ではコナンもラナも12歳、ジムシィは10歳とのことですので、西暦2018年の今日の時点では3人とも乳幼児期ではないかと思います。

未来少年コナン』の物語では、コナンの故郷「のこされ島」、ラナの故郷「ハイハーバー」、ジムシィの故郷「プラスチップ島」、前時代からの生き残り都市「インダストリア」などが登場します。

さて仮にこの中から理想に一番近いところを選ぶとしたら、どこを選びますか?

おそらく答えは人それぞれだと思います。理想郷に求める姿も理想とする日々の暮らしも人それぞれ違うと思うからです。ですから、お互いに違いを認め合い、理想を尊重し合って、上手に折り合いをつけながら共存していくことが大切ではないかと思います。

ところで今の日本政府が上記の中から理想に一番近いところを選ぶとしたら、どこを選ぶでしょうか?

今の日本政府を見ていると、「インダストリア」を目指しているのではないかと思うことがあります。否、日本列島は「インダストリア」よりも広くて人口も多いので、東京を頂点とした「インダストリア的階層型分散都市連合」を目指しているのではないか、と言うべきかもしれません。しかしながら『未来少年コナン』における「インダストリア」同様、今日の世界において「インダストリア的階層型分散都市連合」は持続も共存も難しいのではないかと思います。都市部だけでなく、このままでは農林漁村も日本から消えていくしかないかもしれません。果たして日本はこれからどうなっていくのでしょう…