法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

吉田太郎(著)「コロナ後の食と農 - 腸活・菜園・有機給食」

吉田太郎(著)「コロナ後の食と農」を読みました。

この本に書かれていることは、喩えるなら、アニメ『未来少年コナン』のインダストリア的な社会からハイハーバー的な社会への移行提案のように思いました。

ここでのインダストリア的な社会とは、グローバル企業による農業・畜産業の工業化が推進される社会です。ハイハーバー的な社会とは、微生物から植物・動物等まで、あらゆるいのちのつながりを大切にするオーガニック農業が普及した社会です。

オーガニック農業の普及に大きな力を発揮しそうなのがオーガニック給食だそうです(第3章)。学校給食のために、地元農家からオーガニック食材を購入するようにすれば、地元農家のオーガニック農業への転換を促すと同時に、地元で回るお金が増えるので地域経済に対する効果も期待できるそうです。国内外の先進事例がいくつか紹介されてました。

また、オーガニックな食べ物は心身の健康状態を大きく改善するそうです(第4〜6章)。オーガニック農業を推進するための参考情報として、欧州の政策が紹介されてました(第2章)。

国内の成功事例で書かれているようなことが、全国各地に広がっていくとよいなと思いました。著者はキューバの調査・著作でも有名な方です。