法楽日記

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新エネルギー産業技術総合開発機構(監修),水素エネルギー協会(編)「トコトンやさしい水素の本」

新エネルギー産業技術総合開発機構(監修),水素エネルギー協会(編)「トコトンやさしい水素の本」を読みました。

水素と酸素を反応させることで電気と熱を取り出す『燃料電池』が注目されているそうです。この本では『燃料電池』の燃料となる水素(水素分子)に着目して、特徴、製造・貯蔵・輸送・供給方法、安全性、活用方法などが、一般向けにわかりやすく解説されていました。

例えば自動車のエネルギー源として水素を利用する場合、自動車はガソリン・タンクの代わりに水素タンクを積み、ガソリン・エンジンの代わりに燃料電池を積み、燃料電池で発電された電気でモーターを回したり蓄電池を充電したりしながら走るそうです。燃料となる水素は、整備が進みつつある『水素ステーション』で補給できるそうです。現時点では化石燃料から水素を作っているようですが、今後水素の需要が高まれば、クリーンな方法が実用化されることが期待されているようです。

水素はエネルギー源として見ると合理的かもしれませんが、製造・運搬・利用などをトータルに見たときのエネルギー効率や資源利用具合が気になりました。事業者のように毎週数十時間以上利用するのであればトータルで見た効率を改善できるかもしれませんが、時々しか使わない場合にはトータルで見た効率が悪くなるのではないかと思います。その境目が今どの辺りにあって、今後どこまで引き下げられそうか、気なるところです。