法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

使い捨て包装

(1)卵パック

昔々は卵パックは使い回しされていたそうです。

かつての食料品店は、段ボール箱入りの卵を仕入れて、卵パックに詰め替えて売っていたそうです。お客さんは卵パック入りの卵を買って、使い終わった卵パックをお店に返していたそうです。卵パックは壊れるまで再利用されていたそうです。

スーパーが登場する前の時代のことだそうで、食料品店の商圏は限られていたからこそ、(お店の人から顔が見える範囲が商圏だったからこそ)、安心して卵パックを使い回しできていたのかもしれません。また、今より粗利の大きな時代だったからこそ、お店の人が手間暇かけて卵パックに詰め替えることができていたのかもしれません。

古き良き時代のことだそうです。


(2)包装紙

かつては、贈答品用の立派な箱や包装紙は使い回すのが当たり前だったそうです。例えば、Aさんから贈り物をいただいたら箱も包装紙も取っておいて、別の方からいただいた箱と包装紙を使って返礼をしたそうです。そして、Aさんの箱と包装紙は別の機会に使っていたそうです。

包装だけを見ると確かに過剰包装だったかもしれませんが、箱も包装紙も使い回すので、環境負荷はそんなには高くなかったことと思います。箱と包装紙の使い回しが許されていたからこその風習だと思います。

古き良き時代のことだそうです。


(3)古き良き未来へ

いつの間にか小売業の薄利多売が当たり前になって、小売店では作業効率向上(人件費圧縮)が重視され、必然的に個別包装(使い捨て容器)が重宝されるようになりました。惣菜屋などで量り売りをする場合でも、使い捨て容器が好まれるように思います。昨今では衛生面から、マイカップ・マイ容器すら避ける傾向が見られるそうです。

使い捨てのプラスチック・ゴミは、今後も増える一方で、減ることはなさそうな状況です。ひょっとしたら、人口減を待つしかないのかもしれません…

どうしようもないくらい行き詰まったときは、従来とまったく別の経済圏を作るしかないのかもしれません。お金に振り回されない社会に向けて、大きな大きなパラダイム・シフトが必要なのかもしれません。

古き良き時代へ… 古き良き未来へ…