法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

地域の未来か思い出か

(1)地域おこし

地域おこしの話題をよく聞きます。全国的に少子高齢化が進んでいるだけでなく、全国各地で地域の疲弊が進んでいるからではないかと思います。

地域おこしのための取り組みには、いくつかパターンがあるように思います。

よく聞くのが、過去の賑わいを取り戻すための地域振興です。対象となるのは、駅前であったり、商店街であったり、農山漁村であったりとさまざまです。

次によく聞くのが、流行を追いかけるための地域振興です。例えば、ハコモノや交通網を整備したり、専門家や行政のアドバイスに従順に従ったりするケースです。

いずれのパターンでも、各地でカネ・モノ・ヒトが大量に投入されているようです。しかし、成功事例は限られているようです。逆に、地域の負担になっているケースも多々あるかもしれません。


(2)未来を創るか、思い出を作るか

地域振興も、身体の健康も、ある意味で似ているのかもしれません。地域の実態に耳を澄ませながら、実現可能なオーダーメイドの地域振興策を立案・実行していく進め方がひとつ。地域の実情を無視して、世間で推奨されている地域振興策を追いかける進め方がひとつ。

いずれの場合も、住民気質にあった進め方であることは成功のための必要条件だと思いますが、十分条件ではないように思います。

それよりも、その活動が地域の未来を創ることに結びついているのか、それとも思い出づくりに終わるのか、その見極めが重要だと思います。