法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

理想と現実

(1)信念世界

繰り返しになりますが、「信念世界」は、「○○とは△△なものだ」「きっと□□にちがいない」といった思い込みからなり、宇宙観・世界観・社会観・人間観・人生観等を形作っています。

「信念世界」は顕在意識で構築されて、潜在意識から参照されます。その際、「信念世界」が攻撃されたと感じると「怒り」の感情が発生します。「信念世界」が内部崩壊しそうになると「不安」の感情が発生します。それが強くなると「恐れ」、さらに強くなると「恐怖」となります。「信念世界」を無理矢理実現するために「貪り」の感情が発生することがあります。「信念世界」が崩壊すると「悲しみ」を感じたり、「虚しさ」を感じたりします。このように、「信念世界」は様々な感情のもとのひとつとなっています。

また、「不安」を抑えるために「優しさ」が、「不安」を乗り越えるために「勇気」が必要なことがあります。


(2)設定を変えるか、現実を変えるか

さて「信念世界」に描いた理想が、現実と異なっているとします。このとき理想の実現のために、「設定世界」を変えようとする人と、現実を変えようとする人がいるように思います。

  1. 自分の理想に合わせて「設定世界」を変えようとする人は、格下の人たちに従順さを求めます。そして従順でない人たちを排除しようとします。このとき、格下の人たちを従わせるために「不安」の感情を引き起こしたり、「怒り」の感情を露わにしたりします。逆に、従順な人たちには「優しさ」で接します。それと同時に格上の人たちには忠誠心を示して、その権威を傘に着ることで自分の「設定世界」をさらに広めようとします。

  2. 理想に合わせて現実を変えようとする人は、人々を鼓舞して「信念世界」を共有したり、人々の「勇気」を奮い起こしたりします。ときには「貪り」の感情に訴えることもあります。そして偉大な功績を残した人たちを讃えます。

このように、「信念世界」の伝え方や、感情の奮い立たせ方が大きく異なるように思います。


(3)鳥の視点、虫の視点

ところで、「鳥の視点」「虫の視点」という言葉があるそうです。高所から見渡す視点と、密着して詳細に見る視点です。人によって、文化によって、得意な視点が異なるように思います。

さて「信念世界」に描いた理想が、現実と異なっているとします。このとき、「鳥の視点」を得意とする人は、信念に合わせて現実を変えようとする傾向があるのではないかと思います。それに対して「虫の視点」を得意とする人は、信念に合わせて設定を変えようとする傾向があるのではないかと思います。

このように、得意とする視点の違いによって、得意とする対処方法も異なるように思います。


(4)おわりに

ふたつの立場の違いを文章化したいのですが、表現したいことを十分には言葉にできてないように思います。わかりにくくて申し訳ありません。もしかしたら、想いを大切にするか、形を大切にするかの違いかもしれません。