法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

からだが覚えている

(1)筆算

久しぶりに筆算をやってみました。

足し算と引き算はすぐに思い出すことができました。かけ算もすんなり思い出すことができました。

しかし、割り算はすぐには思い出せませんでした。一番最初に横棒を引いて、左端下に『)』を描くところまではすぐに思い出すことができたのですが、例えば95÷7を計算するとして、95と7を左右のどちらに書くのだったか、すぐには思い出せませんでした(笑)

ところが、何も考えずに筆算を始めてみると、なんとなく数字を書いて、なんとなく掛け算や引き算をして、なんとなく答えを得ることができました。不思議に思って、紙に書かれた筆算の数字を見ているうちに、割り算の筆算の仕方を思い出すことができました。


(2)からだが覚えてる

おそらく、割り算の筆算の仕方は顕在意識から見えないところに記録されていたのだと思います。

そのため、頭でうんうん考えても筆算の方法を思い出すことができなかったのだと思います。ところが、体を動かしてみると何やら別の方法で記憶にアクセスして、割り算の筆算ができてしまったのだと思います。幸い、筆算の結果を眺めているうちに、顕在意識でもなんとなく思い出すことができました。

これは「からだが覚えている」のと同じような感覚ではないかと思います。実際にからだが記憶している訳ではなくて、顕在意識からはアクセスできないところに記憶されているのではないかと思います。


(3)昔取った杵柄

私にとってのプログラミングもおそらく同じような状態です。

頭でうんうん考えても「下手の考え休むに似たり」どころか、疲れるばかりで、却って作業のさまたげになってしまいます(笑)。ところが何も考えないと、比較的スラスラ書けてしまうのです。(もちろん、比較的簡単な内容の場合に限ります)

さすがに発症前とは比べようがないくらいゆっくりですが(笑)、頭で考えるとまともなプログラムが書けないので(本当に捨てるほかないプログラムしか書けません)、からだにまかせるしかありません。

それで思うのですが、顕在意識の思考能力が大きく低下してしまった人は、顕在意識の思考能力に頼らない工夫をすると、多少なりとも能力を回復できるかもしれません。最初のコツをつかむまでが、ちょっと大変かもしれませんが(笑)