法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

なぜ科学は停滞しているように見えるのか

欧州の科学史を眺めてみると、17世紀から20世紀半ばまでの発展は凄まじいものがあります。しかし、20世紀半ば以降はどうもパッとしないように感じています。なんとなく、小進化ばかりで大進化がなくなってしまったのではないか、ひょっとしたら袋小路に迷い込んでしまったのではないか、そんな印象を受けています。(私の感性に問題があるだけかもしれません…笑)

一方、技術分野では、デジタル技術をはじめ、20世紀半ば以降も凄まじい勢いで発展しています。

なぜ科学だけが停滞しているように見えるのか、勝手な妄想を膨らませています。例えば…

  1. 科学分野より技術分野の方が資金が豊富だったのではないか。そのため、待遇面からも研究予算面からも、優秀な人たちは科学分野に魅力を感じたのではないか。

  2. 科学が複雑化しすぎて研究予算が肥大化してしまったのではないか。そのため資金調達が難しくなり、科学研究がゆっくりとしか進まなくなってしまったのではないか。

  3. 二つの世界大戦を通して、人々は科学の威力を思い知ったのではないか。そこで、敵国に最新の科学研究の成果が漏れることのないよう、重要な科学研究を軍事予算で行わせて、秘密厳守を誓わせたのではないか。時には機密を守るために、影響の大きい公開研究を妨害することもあったのではないか。技術分野では重要技術が企業秘密として守られることを前提に、民間での発展が許されたのではないか。

  4. 研究体制のハイアラーキーがガッチリ組み上がってしまい、定説と大きく異なる仮説を掘り下げにくくなったのではないか。

こんなアホなこと考えてるヒマがあったら、大進化を起こすような研究を自分でしろ!ってツッコミが入りそうですね…(笑)