法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

真似する人生、真似される人生

囲碁や将棋の初心者は、強い人の手を真似たり、本に書いてある手順(定石・定跡・手筋など)を真似たりしながら経験を積んで、少しずつ強くなっていくのではないかと思います。初心者のうちは、真似することが大きな学びにつながると思います。

一方でトップ棋士は、その時々の局面における最善手を目指します。考え抜かれた手がたまたま有名な定石・定跡と同じだったり、たまたま有名な手筋と同じだったりすることがあるかもしれません。しかしながら、どちらかというと、トップ棋士の対局に頻繁に現れる手順が、やがて定石・定跡と呼ばれたり、手筋と呼ばれたりするようになって、その集大成が後進の人たちに真似されるようになるのではないかと思います。すなわち、トップ棋士は真似される立場にあると思います。

囲碁や将棋に限らず、多くの分野で初心者は真似から始めて、達人は一挙一投足を真似される立場になるのではないかと思います。(例:芸術、体育、作業、活動、仕事、等々)

 はてさてあなたは、真似する立場で満足するのか?それとも真似される立場を目指すのか?

真似する立場で満足する人は、モノマネ大会やクイズ大会を目指せばよいと思います。それもひとつの人生だと思います。

真似される立場を目指す人は、なぜこうするのか、逆になぜああしないのか、ひとつひとつ試行錯誤しながらトコトン突き詰めていく必要があると思います。ゴールはありません(敢えて言えば「その道の神様」がゴールです)。これもひとつの人生だと思います。

どちらが楽しいと思うかは人それぞれだと思います。どちらを目指すかによって勉強方法も人生も、大きく違ってくると思います。よき人生を送られますように。(経験的に、前者のタイプの人の中には、後者のタイプの人に対して激しい怒りを爆発させる人がいるので、ちょっと面倒臭い人生になるかもしれません♪)