法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

会話の思い出

二つ目の病気の発症から落ち着いて以来、読み書きのリハビリをほぼ毎日行っています。お蔭様で読み書き能力については随分と回復してきています。

しかし会話力については、効果のあるリハビリ方法をまだ見つけられていないため、回復の歩みはとてもゆっくりです。それでも発症から今日までのことを思い出すと、劇的な回復を見せています。

例えば以前は、問いかけに対して答えたあと、一呼吸くらい脳に休憩時間が必要でした。一呼吸くらい脳を休めてから、ようやく次のことを考えることができました。ですから例えば、会話を終わらせるためにその場を離れるにしても、食事の続きをいただくにしても、一呼吸の休憩が必要でした。

ところが、この一呼吸の間に次の問いかけをされる方が時々いらっしゃいました。間を持たせようと発話されたのかもしれませんし、話したいことがたくさんあったのかもしれません。一方、私からすると、脳を休ませたいのに休ませることができない状況です。一所懸命に答えるのですが、脳の疲労がどんどん大きくなって、だんだんとまともに答えられなくなっていきます。数回のやりとりでフラフラになってたように思います。最後はどうやって会話を終わらせたのかなぁ…、だいぶん前のことなので、もはや記憶の彼方です。

さらに昔のこと、二つ目の病気の発症から半年余りした猛暑の時期のことだったと思います。発症後初めて20分くらい会話に参加することができました。もちろんちゃんとは聞き取れてなかったのですが、所々聞き取れた範囲だけですが、何度か反応できました。当時はそこまで回復できるなんて思ってなかったので、時々聞き取れて反応できただけでも嬉しくて嬉しくて、涙が出ました。今と比べると純情ですね。そんな時期もありました。なんだか懐かしく思い出しました。

あれやこれやと今日までのことを思い出すと、よくぞここまで回復したものだと、本当に心から思います。

とは言え、健康な方々と比べるとまだまだ月とスッポンです。いまだに長い会話からは逃げ回ってます。どうしても打合せに参加しなくてはいけないときは、事前・事後の休養に加えて、ジャンク・フードの力を借りるようにしています。この状況は、会話力のリハビリ方法を見つけて効果を上げるまで続くことと思います。