法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

発症直後の思い出

私は数年前に大きな病気を二つして、二つ目の発症直後には読み書き聞き話し考える能力を失ったに等しい状態になりました。

まったくできない訳ではないのですが、ほんの短時間しかできず、そのあと長い長い休憩時間が必要でした。例えば、わずか一行(数十文字)書くのに1時間もかかったり(おそらく脳に負荷をかけすぎて、途中で何度も気絶してたのだと思います)、数分前の記憶と数日前の記憶がどちらが先のことだったか全く区別がつかなかったりしてました(今もまだ曖昧かも)。

当時は自分の状態がわかってなくてあちこちに顔を出していたのですが、ちょこっと1回出掛けるだけでも、事前に2〜3日静養が必要で、事後に2〜3日療養が必要でした。静養・療養中は、自宅でじっと座って脳の動きも止めて、本当に何もせずに過ごしてました(高僧の瞑想のように聞こえるかもしれませんが、残念ながら瞑想力の成果ではなく、単に脳がまったく回らなかったからです)。そうやって1週間に1回くらいどこかに顔を出しても、ほとんど聞き取れず、発言もできず、ただそこにいることしかできませんでした。(そんな状況でも自分の客観的な状態がわからないくらい判断力が落ちてました)

そう言えば、歩くにしても、200〜300メートルゆっくりと歩いては、立ち止まってしばしの休憩が必要だった時期もありました。発症直後に経験したたくさんのことは、今となっては懐かしい思い出です。

そんな時期と比べると、いまは超人的にいろんなことができます。当時の想像力を遥かに超えてます。しかしそれでも、健康な人とは月とスッポンです。リハビリはまだまだ必要です。