法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

対立から非対立へ

(1)財政苦

今回の新型コロナウイルス対策や休業者支援金で、全国の自治体の財政は悪化しているのではないかと思います。

住民の暮らしを支えるためには不可避の巨額支出ですから、本来なら政府が積極的に支援すべき局面だったと思います。しかし政府は支出を渋るので、自治体が暮らしを支えるために頑張りました。頑張ったが故に、財政が悪化してしました。今からでも政府は財政支援すべきだと思います。

しかし、今後も政府は支出を渋り続けることと思います。そして自治体の財政苦は続くと思います。

経済的苦境に陥った人たちが落ち着きを取り戻すまでには、年単位の時間が必要かもしれません。

(2)雁字搦め

財政苦が続くと、自治体はますます政府の紐付き予算に頼らざるを得なくなると思います。ますます政府の顔色をうかがいながら、ご機嫌をとりながら、忖度しながら、政府予算の獲得に奔走せざるを得なくなると思います。その結果、ますます住民の気持ちから離れ、ますます上意下達を強めなくてはいけなくなると思います。全国の自治体は、中間管理職の悲哀を体現する存在になってしまうかもしれません。

また、経済苦が長引けば長引くほど、資産を手放さなくてはいけない人が増えてくることと思います。買い手市場で、格安の言い値で手放さざるをえなくなるかもしれません。その結果、各地の資産が投機家の手に渡ることになるかもしれません。

このままでは、雁字搦め(がんじがらめ)の厳しい時代がやってくるかもしれません。

(3)第三世界

そしてやがて、政府や大企業が主導する新自由主義に屈するか、もしくは大自然の中で農業など自然の摂理に委ねるか、厳しい二択を迫られることになるかもしれません。

この対立は、『未来少年コナン』で言うならば、インダストリア vs. ハイハーバーだと思います。現代史で喩えるなら、米国(金融と戦争)vs. キューバ有機農業と修繕)かもしれません。形態は様々ですが、インダストリー(産業優先) vs. オーガニック(自然と共に)の対立軸は、すでに世界各地で見られるように思います。(この対立は、見方によっては「人智 vs. 神智」かもしれません)

さらに進むと、第三世界と呼ばれる国々で見られる混乱(大資本 vs. 民衆の戦い)が日本でも見られるようになるかもしれません。そして日本も名実ともに第三世界の仲間入りをするかもしれません。

そんな方向に向かっているのではないかと、悲観的な気持ちになることがあります。

(4)非対立

その一方で、日本では対立を回避する動きが生まれるかもしれないという楽観的な気持ちもあります。

日本には相手の懐に飛び込むことが得意な人がたくさんいるからです。また、日本には沖縄という先達がいるからです。そして、世界中の非暴力の抵抗活動とつながっている人たちがたくさんいるからです。

どんな未来がやってくるのか想像もつきませんが、いずれにしても社会システムのパラダイムの大転換に迫られることと思います。