法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

イギリス式 COVID19 対策

イギリスの COVID19 対策の紹介記事を読みました。詳細まではわかりませんが、方向性としては素晴らしいと思いました。

COVID19 は潜伏期間が長く、致死率が高くないので、世界的に蔓延するのは避けられないと思います。イギリスの予測では国民の6割が感染、ドイツの予測では国民の6〜7割が感染とのことです。

日本を含めて世界中でこのくらいの感染率が避けられない段階に入っているのであれば、いま大事なことは、(1)重症化の可能性のある方々(ご高齢な方々、ご病気のある方々)を守る、(2)感染者の発生を時期的・地理的にできるだけ分散させる、ではないかと思います。(遅らせるのではなく、分散させる)

その目的は、(1)日々の患者数を地域の医療能力の範囲に抑える、(2)症例を集めて適切な対処方法を見出す時間を作る、(3)適切な対処方法が見つかるまで重症となる可能性のある方々をしっかり守る、です。

言い換えると、感染者がドワッと現れる状況を避けて、ジワジワと現れる状況にして、治療を重ねながら治療方法をブラッシュ・アップしていく作戦です。

その作戦で行く場合は、人々に感染防止策を履行してもらいながら、できるだけ普通に暮らしてもらうことになると思います。ただし、感染防止の観点から、ある程度の制約のある暮らしになるかと思います。これにより感染確率を十分に落とすことができれば、感染者がジワジワと現れる状況になると思います。(幸い日本は、衛生好きで、大声で話す人が少なく、握手やハグをする人も少ないので、みんながほんのちょっと気をつけるだけで感染率を随分と落とすことができると思います。)

と言う訳で、素人考えですが、日本でもイギリス式・大阪府式がよいと思います。


喩えるなら、おたふく風邪のない国に、ある日突然おたふく風邪がやって来たような状況ではないかと思います。(仮に治療法がまだ知られてないとして…)

あれよあれよという間に感染者が増えているとき、政府は撲滅に舵を切るべきか、当面の共存に舵を切るべきか…

撲滅に舵を切った場合、撲滅できるまでの間、生活も事業も限定的にならざるを得ないと思います。その結果、経済が停滞して弱者から破綻していき、やがては巨大企業も安泰ではいられなくなるのではないかと思います。はたして社会全体が崩壊する前に感染症を撲滅できるか…。物凄い戦いが待っていると思います。

一方、共存に舵を切った場合、全人口の6〜7割が順番に感染していくことが前提となります。闘病している人を元気な人が看病する。順番に闘病して、順番に看病する。軽症者は自宅で療養、重傷者のみ入院。亡くなられる方もいらっしゃると思います。精神的に大変な状況がしばらく続くことになると思います。

共存を選ぶ場合も、経済への影響はゼロではないと思います。従業員が突然発症する可能性を前提とした組織体制作り、休暇制度作りが必須となります。取引先の担当者が突然発症する可能性を前提とした仕事の進め方や契約条項も必要だと思います。そのような仕組みを支える国の制度も必要だと思います。たくさんの仕組みを作っていかねばなりません。

はたしてどちらを選ぶか…。あるいは第三の道はあるのか…。人間観・世界観・宇宙観によって好まれる結論が異なるのではないかと思います。