戦国時代を終結に導いた三人の天下人(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)の性格を対比して詠んだ有名な川柳があります。その川柳の形式を借用して自らの心境を表現しようとした人は数多くいることと思います。例えば松下幸之助は「鳴かぬなら それもまた良し ホトトギス」と詠んだそうです。
かくいう私も、かつては自らの心境を詠み込んでみたいと思ったことがありました(笑)
しかし、いつの間にか視点が大きく変わってしまったようです。いまはホトトギスの自由を尊重したいと思うようになったので、ホトトギスに働きかけて鳴かせることへの興味をすっかり失ってしまいました。
その代わりに、ホトトギスに幸せを感じてもらいたい、愉快な気持ちになってもらいたいと思うようになりました。一緒にいるだけで心の奥底から喜びがあふれてくるような、そんな場を作れる人になりたいな…と思うようになってました。
もちろん、これは簡単に実現できることではありません。例えばお釈迦様やイエス様のように時代も地域も超えて人々の心を明るく照らし続けることのできる聖人は、生きているときも周囲から喜びや笑いが絶えることがなかったのではないかと思います。私も、これから星の数ほど生まれ変わり死に変わるうちに、いつしかそんな人になれるといいな…と思うようになりました。
そんな遥か彼方の未来の夢を川柳に詠んだ一句です。ご笑覧ください♪
鳴かずとも 笑みがこぼれる ほととぎす