法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

大人の絵

子どもの頃は絵を描くのが大好きだった人でも、大人になったら絵を描かなくなってしまう人が多い理由を空想してみました。単なる空想ですので、まったくの見当違いの可能性はとても高いです(笑)

〔その1〕日本では子どもから大人になる過程で、絵を描くという行為からすっかり切り離されてしまう人が多いからではないかと思います。そして、絵を描くことは「子どものすること」とされたり、「非生産的行為」と見なされたりして、軽んじられることが多いからではないかと思います。その結果、絵を描くことが好きなまま大人になる人はあまり多くなく、仮に絵を描くことが好きなまま大人になることができた人でも自分の絵を公開することに躊躇してしまう人は多いのではないかと思います。

〔その2〕日本では大人になっても絵を描く人は「高尚」なイメージがあるのではないかと思います。それが心理的に高い高いハードルとなって、絵を描くことを躊躇してしまうのかもしれません。日本は「らしさ」が求められる社会ですので、絵を描くにしても子どもには「子どもらしい」絵が求められ、大人には「大人らしい」絵が求められがちだと思います。ところがいま、「大人らしい」絵の手頃なモデルがなく、高名な画家による「高尚」なの作品を思い浮かべるしかないため、大人は絵を描きにくくなっているのかもしれません。「大人もこんなんでいいんだよ」と思える手頃なレベルの絵をあちこちで見かけるようになると、その傾向は変わってくるかもしれません。例えば「絵手紙」はひとつの成功例ではないかと思います。

このように考えると、アート・セラピーやアート・ワークショップなどで絵を描く心理的なハードルを下げると、描きやすくなるかもしれません。また、ちょっと練習すれば誰でも描けそうな作風を創造して「○○風」などと銘打って宣伝すると、大人も描きやすくなるかもしれません。

今日はこんなことを空想してみました。