法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

過剰包装とハリボテ社会

現代の日本では過剰包装化が進んでいます。その理由は、売り手と買い手の双方が望んでいるからではないかと思います。売り手から見ると、業務効率化、販売期限管理、何でも総菜パック化、などにつながるからではないかと思います。買い手から見ると、商品の良し悪しを中身ではなく見栄えで判断すればよいので、買い物が楽になるからではないかと思います。ですから、これからもますます過剰包装化が進んでいくと思います。

日本で過剰包装が好まれる背景には、商品や人物の良し悪しを判断する際に、中身を精査することを憚って、代わりに見栄えやお墨付やシガラミで判断しようとする傾向があるからではないかと思います。そのため、中身は一定レベルさえクリアしておけばOKで、あとは包装デザイン、広告、権威からのお墨付、有名人のお勧め、コネ営業などに力を入れざるを得ないのではないかと思います。その結果日本は、中身は実質的に意味を持たず見栄えだけが重視されるハリボテ社会になってしまっているように思います。そして肝心の中身の質はどんどん落ちていっているのではないかと思います。

日本が過剰包装とハリボテ社会から脱出するためには、見栄えよりも中身を重視する文化に変わっていく必要があると思います。そのためには、他人のモノサシに依存することをやめて、一人一人が自分のモノサシで判断する文化を育てていく必要があると思います。一人一人が自分のモノサシを日頃から磨く文化、その成果である一人一人のモノサシをお互いに尊重しあう文化を育てていく必要があると思います。