法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

佐々木閑,宮崎哲弥(共著)「ごまかさない仏教: 仏・法・僧から問い直す」

佐々木閑,宮崎哲弥(共著)「ごまかさない仏教: 仏・法・僧から問い直す」を読みました。仏教学者の対談を通して、現代日本の学術界における仏教理解を紹介・解説する本です。

本書は、仏教の三宝である『仏』『法』『僧』の3章からなります。第1章のテーマは経典における釈迦の生涯について。第2章のテーマは、仏教の基本要素「縁起」「一切皆苦」「諸法無我」「諸行無常」より、『縁起』『苦』『無我』『無常』それぞれについて。第3章のテーマは『サンガ(出家修行者集団)』と『律』についてです。

当たり前の感想ですが、、仏教学者は原典を学術的な視点から読み込んで、学術的な文献理解に基づいて議論されるんだなと思いました。ですからこの本を読むときは、可能なら仏典(できるだけ原典に近い文献)を手元に置いて必要に応じて参照しながら読むと、よりわかりやすいのではないかと思いました。私のような初心者には、仏教の学術的な教科書や事典などが手元にあった方がよかったかもしれません。適切な文献を持ち合わせていない私は、適時ネット検索しながら読みました。