白石あづさ(著)「佐々井秀嶺、インドに笑う」を読みました。とても面白くて読みやすい本でした。佐々井秀嶺さんが見込んだだけあって、著者は取材も文章もとても上手だと思いました。
著者はこの本を書くために「佐々井さん」の元に2018年3月に半月間滞在したそうです。そしてこれまでの人生を語ってもらったり、日々の活動をその目で見るために一緒にインド各地を巡ったりしたそうです。そうして生まれたこの本はとても臨場感あふれる文章でした。まるで「佐々井さん」と人生をともに歩んでいるような気持ちになったり、著者や「佐々井さん」と一緒にその場にいるような気持ちになったり。読み終わってから、名残惜しさよりも未来が開かれているような、元気が湧いてくるような、そんな感覚を味わうことができました。
本書の出版前、原稿を読んだ佐々井秀嶺さんからのお手紙には「これは私の遺言となります」と書かれていたそうです。佐々井秀嶺さんのように波瀾万丈の人生を歩んだ人でも、あるいはアングリマーラさんのように重い罪をたくさん犯した人でも、こんな人生を歩めるんだぞ、どうだ、やってみないか、というメッセージが込められているのかなと思いました。
- 白石あづさ(著)「佐々井秀嶺、インドに笑う」 (文藝春秋, 2019-06-20)
以下、著者「白石あづさ」さんによる「佐々井さん」の記事です。
- インドで1億5千万人の仏教徒を導く、81歳の日本人僧「私には黒い血が流れている」 (週刊女性 Prime, 2017-09-03)
- インド仏教界頂点の僧侶 佐々井秀嶺さんに日本はどう映る (日刊ゲンダイ, 2017-08-14)
- 「神も仏もありません」インド仏教の最高指導者は日本人!母国とかけ離れた日常生活 (週刊女性 Prime, 2019-08-26)
下記は、佐々井秀嶺上人公認の後援会です。