法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

貴族と庶民と鬼

平安時代中期は貴族文化が花開いた時代だと聞いたことがあります。貴族の豪華な暮らしを支えるために、荘園の労働者たちは重税と重労働で苦しんでいたのではないかと思います。なかには反乱に成功して、貴族の家来たちを追い出したところもあったのではないかと思います。

貴族社会から見ると、反乱軍は「鬼」に見えていたのではないかと思います。それが各地の鬼伝説の土台のひとつとなっていったのかもしれません。

逆に、荘園で暮らす人たちから見ると貴族やその家来たちこそが「鬼」に見えていたのではないかと思います。そのため、貴族やその家来たちが捉えられて奴隷にされたという伝説も残っているのではないかと思います。

お互いの世界観が大きくかけ離れていたでしょうから、相互理解は大変難しく、お互いに「鬼」に分類するしかなかったのではないかと思います。