法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

NHK 新電子立国 第5回「ソフトウエア帝国の誕生」

今から23年近く前の1996年(平成8年)2月25日に放送された NHKスペシャル新電子立国』第5回「ソフトウエア帝国の誕生」を改めて拝見しました。ちょうど、Microsoft が Windiws 95 を発売した直後、スティーブ・ジョブズがアップルに復帰する直前?頃の放送です。

(拝見したと言っても、全体を通して見た訳ではありません。別の作業をしながら裏で流しておいて、耳に入る範囲で聞くとはなしに聞き流して、面白そうな場面だけちょっと見る。これの繰り返しです。幸い内容的には知っている話が多いので、所々見るだけで話の流れは何となくわかりました。)

番組の最後で司会者さんたちは日米の大きな違いとして「起業家精神」を上げてました。昔は私もその言説を信じてました。しかし最近はちょっと違うような気がしています。

米国には『プレーヤー(自ら動く人)』が尊ばれる文化があるのに対して、日本には『評論家(口だけの人)』が尊ばれる文化があり、この違いが大きいのではないか。

だから米国では老若男女に関わらず起業する人がたくさんいて、それを支援する投資家もたくさんいて、物心両面で応援する人もたくさんいて…と、起業しやすい風土があるのではないか。

それに対して日本では老若男女に関わらず、学校・会社・製品などについて利用価値を評論するだけで、自分たちで新たに作ったり変えたりする方向には話がなかなか進まないのではないか。その代わりに他人にあれこれ指図だけしたがるのではないか。だから起業をする人も支援する人も現れにくい風土があるのではないか。逆に口先で足を引っ張る人が多いのではないか。勝手にそんな風に思っています。

幸い、最近の日本の若者は状況が違ってきているような気がしています。幸か不幸か「評論家」してる場合ではなくなっているのかもしれません。若者にとっては苦しい社会状況にあるのではないかと思います。しかしそれが、長い目で見るとそれが彼らの成長につながり、日本の再生につながるのではないかと思います。 … な〜んてのは、年寄り世代の身勝手な見方なのでしょうね。こんな社会にしちゃってどうもすみません。