マハトマ・ガンディーにとって、アヒンサー(非暴力)は真理に至る「道」だったそうです。日本語には神道、書道、武道のように「○○道」という表現が多く見られますが、その表現に習うとマハトマ・ガンディーは『アヒンサー道』を歩んでいたと言えるのではないかと思います。『アヒンサー道』を歩んでいたからこそ人種も宗教も超えてたくさんの人々の魂を大きく揺さぶり、深く信頼されて、奇跡のような偉業を次々と実現できたのではないかと思います。
The way to truth lies through ahimsa
上記は1927年3月13日の手書きのメモに書かれていた言葉だそうです(写真)。また、下記は週刊新聞「ハリジャン」1946年6月23日号 p.199 からの引用です(出典)。
ROAD TO TRUTH
Ahimsa is not the goal. Truth is the goal. But we have no means of realizing truth in human relationship except through the practice of ahimsa. A steadfast pursuit of ahimsa is inevitably bound to truth – not so violence. That is why I swear by ahimsa. Truth came naturally to me. Ahimsa I acquired after a struggle. But ahimsa being the means we are naturally more concerned with it in our everyday life. It is ahimsa, therefore, that our masses have to be educated in. Education in truth follows from it as a natural end.
-- M.K. Gandhi ( Harijan, 23.6.1946, p. 199 )
大空小学校初代校長・木村泰子さんのインタビュー記事によると、大空小学校では校則を作らなかった代わりに「たった一つの約束」を作ったそうです。
自分がされていやなことは、人にしない、言わない
この約束はアヒンサーに通じる思想に裏打ちされているように思います。
もしかしたら、大空小学校では子どもも大人も『アヒンサー道』を歩んでいるのかもしれません。だからこそ、奇跡のようなことが毎日毎日さも当たり前のことのように起きているのかもしれません。このインタビュー記事を読んで、そんなことを思いました。
- 虐待・貧困・発達障害…全てを抱えた子が「みんなの学校」で得たもの (現代ビジネス, 2018-02-10)