法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

「輝き」の神様

(1)秩序と勢い

日本では、無意識のうちに「寄らば大樹の陰」と考えている人が多いのではないかと思います。大樹が定めた不文聖典である「常識」に逆らわず、「常識」が定めた序列の一員として敬虔に暮らしていると、やがて現世利益に恵まれる。そんな風に信じられているのではないかと思います。

また、威勢よく頑張っている姿が高く評価される傾向にあるように思います。小賢しく見えないことが大切なようです。勢いのある人は、現状を打破する特別な力を持っていると信じられているのかもしれません。

日本には「秩序と恵み」の神様と「勢い」の神様がいらっしゃるのかもしれません。


(2)社会階級

現代日本の社会階級を大きく分けると、資本家、ホワイトカラー、ブルーカラー、自営業、アンダークラス、の5つに分類できるそうです。

アンダークラス非正規労働者のことです。現代社会のシワ寄せを一身に受けて、厳しい雇用条件のもとで働いている人たちです。「秩序と恵み」の神様からも、「勢い」の神様からも、見放されたかのような存在です。実務の現場には神様はいらっしゃらないのでしょうか…


(3)カースト

お金は現代社会では神聖視されています。

インドのカーストで喩えると、資本家はバラモン、ホワイトカラーはクシャトリヤブルーカラーはスードラ、自営業はヴァイシャ、アンダークラスはダリット(不可触民)にあたるかのようです。

佐々井秀嶺らが率いるインドの仏教復興運動は、ダリットがカーストの枠組みから脱する手段のひとつとなっているそうです。(シク教イスラム教などヒンドゥー教以外への改宗にも同様な効果があることと思います)

日本には、アンダークラスに光を与える神様はいらっしゃらないのでしょうか…


(4)「輝き」の神様

きっと日本にも、アンダークラスに光を与える神様はいらっしゃると思います。

世間から忘れられたかのようでいて、見えないところで光り輝いていらっしゃるのではないかと思います。

日本には、「秩序と恵み」の神様と、「勢い」の神様と、「輝き」の神様がいらっしゃるのかもしれません。