法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

ハロウィン

(1)起源

ハロウィンの起源は、古代ケルト人のお祭りと考えられているそうです。

現在のアイルランドからイギリスにあたる地域に住んでいた古代ケルト人が新年を祝ったお祭りを「サウィン祭」というそうです。サウィン祭は、死者の魂が現世に戻ってくる日でもあったそうです。日本風に言うと、盆と正月が一緒に来る日だったようです。厳粛な日だったのかもしれません。

現代と違って古代ケルト人にとっての1日の始まりは日没だったので、日没からサウィン祭が始まり、夜が来て昼が来て、次の日没でお祭りの日が終わっていたようです。日没から始まるので、かがり火が重要な意味を持っていたのかもしれません。

サウィン祭が歴史の中で形を変えて、やがて日没後の行事が米国に伝わってさらに大きく形を変えたものが、現代のハロウィンとなったようです。日没後に行われるので、かぼちゃのランタンがハロウィンの象徴となっているのかもしれません。

日本では、子ども向けの行事は昼間に行われているようです。日本に伝わって、また形を変えたのかもしれません。行事の変遷は面白いですね。


(2)日付と名称

ハロウィンの時期は古代ケルト人の習慣によるものと思いますが、歴史の中でキリスト教の暦で日付が決まるようになり(10月31日)、また名称もキリスト教の「諸聖人の日の前夜(All Hallows' Eve)」を意味する言葉が語源だそうです。

日本風に言えば、古代ケルト人の立冬期のお祭りだったのかもしれません。ある時期にユリウス暦の11月1日に行われるようになり、その後キリスト教の暦がグレゴリオ暦に代わっても11月1日のままで行われたので、前夜祭は10月31日の日没後に行われるのかもしれません。そのため、立冬とは少しずれているのかもしれません。


(3)大地のめぐみ

日本は高度経済成長期を経て、農民の多い国から労働者の多い国に変わりました。都市部で生まれ育った人の割合が高まって、大地の恵みをすっかり忘れてしまったかのようです。(私も忘れているひとりです…)

商業主義に染まった行事を輸入することに力を入れるよりも、野の幸・海の幸・山の幸を祝うお祭りを復活させることに力を入れた方が、よりよい未来につながるのではないかと思います。フード・マイレージが高い食材ばかりで、実感が湧かないかもしれませんが…