玉置妙憂(著)「死にゆく人の心に寄りそう - 医療と宗教の間のケア」を読みました。著者は看護師であり、高野山真言宗の僧侶でもあり、また臨床宗教師でもある方です。この本には、看護師として様々な死と向き合われたり、半年間休職して夫を自宅で看取られたり、出家してより広い視点から死と向かい合われたりする著者の体験と活動がまとめられています。
第1章では死期が迫っている方の体と心の変化が記されていました。あらかじめ知っておくことは大切だと思いました。第2章は夫を看取って出家するまでの体験と心の動きが綴られてました。第3章〜第5章を読んで、死にゆく人とご家族の心のケアの大切さを感じました。尊い活動をされていると思いました。
《目次》
- 死に向かうとき、体と心はどう変わるのか
- 看護師の私が僧侶になったわけ
- 死にゆく人の心に寄り添う
- 生きていく人の心に寄り添う
- 医療と宗教が交わる場
以下、関連記事です。
- 死にざま指南 看護師僧侶が説く (NHK クローズアップ現代, 2019-04-17)
- がん患者の「看取り期」に起こった魔訶不思議なできごと (PHP衆知, 2018-12-11)
- 夫の死後に見つかった「内緒のお金」…亡くなって起こる“不思議な出来事” (PHP衆知, 2019-04-10)
以下、著書です。
- 玉置妙憂(著)「まずは、あなたのコップを満たしましょう」 (飛鳥新社, 2018-06-06)
- 玉置妙憂(著)「死にゆく人の心に寄りそう - 医療と宗教の間のケア」 (光文社, 2019-01-19)