法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

佐伯茂樹(著)「カラー図解 楽器の歴史」

佐伯茂樹(著)「カラー図解 楽器の歴史」を読みました。オーケストラで使われる楽器の歴史や仕組みがわかりやすく図解されていました。

オーケストラでは弦楽器、木管楽器金管楽器、打楽器の4つのグループの楽器が使われているそうです。コンサートの様子を思い出して見ると、現代のオーケストラでは観客席に近い側から奥に向かってこの順に演奏者が座ることが多いのではないかと思います(編成によるかもしれません)。それらの楽器に加えて、ギター協奏曲などで使われるギター、ピアノ協奏曲などで使われるピアノも紹介されていました。とてもわかりやすくて、とても面白い本でした。

静岡県浜松市には「浜松市楽器博物館」があるそうです。一度行ってみたいなと思いました。

以下は直接的にはこの本の感想ではありませんが、、

だいぶん前に、木管楽器の材質は木管とは限らず、金管楽器の材質は金管とは限らないという話を何かで読んだことがあります。Wikipedia の表現を借りると、木管楽器は「奏者の唇の振動によらない方法で発音する管楽器の総称」で、金管楽器は「奏者の唇の振動によって発音する管楽器群の総称」だそうです。おそらくかつては木管楽器木管で作られることが多く、金管楽器金管で作られることが多かったのではないかと思います。その頃につけられた分類名が、楽器の作り方がだいぶん変わってしまった現代においても使われ続けているのではないかと思います。例えばフルートは、かつては木製だったそうですが現代では金属製に変わったにも関わらず、(分類名では)木管楽器と呼ばれます。歴史的・慣習的名称というのは簡単には変更できないものなんだなと思いました。

また、同じく Wikipedia によると、現代の楽器分類学では「ザックス=ホルンボステル分類をもとに、体鳴楽器・膜鳴楽器・弦鳴楽器・気鳴楽器・電鳴楽器の5つに分類するのが一般的」とのことです。ですから、弦楽器木管楽器金管楽器打楽器という分類は(学者向けではなくて)現場向けの呼び方と考えた方が良いのかもしれません。

全くまとまりのない感想文となってしまいましたが、とても面白い本でした。