法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

Elide Fire Ball

自動消火ボール「Elide Fire」というのがあるそうです。ボールの中には消化剤が詰まっていて、280度以上の高温になると破裂して消化剤を撒き散らしてくれるそうです。炎や煙が激しくて人が近付けなくなると家庭用の消火器では消火活動が難しくなりますが、ボールだと放り投げればよいので消火活動ができます。また、高いところや倉庫の奥など、火元に簡単に近付けない場合でも有効そうです。

開発したのはタイの Phanawatnan Kaimart さんだそうです。1997年にタイのリゾートホテルで火災が発生し、91人が亡くなり63人以上が負傷したそうです。ホテルの従業員では初期消火の難しい火事で、消防隊の到着を待つしかなく、その間のわずか数分で大きな火災となってしまったそうです。その悲劇を間近に見た Phanawatnan Kaimart さんが工夫を重ねて生み出したのが Elide Fire という自動消火ボールです。(参考

Elide Fire は280度以上になると自動的に破裂するので、火元となる可能性のある場所に設置しておけば、万一の事態には自動的に破裂して消化剤を撒き散らしてくれるという優れものです。また、設置箇所以外で火災が発生した際には、Elide Fire を取り外して放り投げるだけで消火活動ができます。取り外すと言ってもカゴに収められているだけですので簡単です。直径約15cm、重さ約1.5kgとのことなので、バスケット・ボールをやってた人なら片手で掴めるかもしれません。(私はおそらく両手派です)

Elide Fire は世界中で販売されているようです。ただどこの国のどの会社の製品なのか明記してあるサイトは少ないです。ちょっと調べてようやく Thai の Phanawatnan Kaimart さんの名前を見つけました。 … ひょっとしたら、欧米の会社と東南アジアの会社ではイメージに大きな違いがあると思われているのでしょうか…。欧米の会社であれば国名や発明者をドーンと紹介して権威付けするところを、タイの会社なので明記することを避けているとか…。まさかそんなことはないですよね…


下記映像は約10年前(2008年11月)のものですが、Elide Fire の使い方がとてもわかりやすく紹介されています(3分47秒)。音声も字幕もないので使用言語に関係なく使い方を理解することができます。ボールが破裂するときに約120dBの大きな音がするそうですが、残念ながらこの映像では音は確認できません。


以下、Elide Fire の製造会社と発明者についてです。


以下、日本での販売について。