閉校となった田舎の小学校を訪ねてみると、敷地のすぐ隣に神社が建っていることがよくあります。閉園となった保育園でも同様に、敷地のすぐ隣に神社が建っていることがよくあります。
そのような例をいくつか見ているうちに、「ひょっとしたら鎮守の杜を切り開いて小学校や保育園を建てたのではなかろうか?」と思うようになりました。明治期に小学校を建てる場合、貴重な農地を潰すという発想はあり得ず、ひらたい丘を切り開くか、鎮守の杜を切り開くか、などの選択肢から選んでいたのではないかと思えるからです。
そのような立地条件にある学校は農山漁村であることが多いので、近年の少子化により閉校となってしまったのではないかと思います。
それに対して高度経済成長期以降に都市近郊に学校を新設する場合、すでに農地の価値が落ちていたでしょうから、農地をつぶして学校を建てることが多かったのではないかと思います。そのような場合には、学校の敷地に偶然神社が隣接しているケースは少なかったのではないかと思います。
そこで学校の立地から、いつ頃そこに学校ができたのか、推測できるのではないかと思っています。
とは言え、見学サンプル数が少ないので、どのくらい一般的な現象なのかは分かりません…