法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

相川圭子(著)「ヒマラヤ大聖者 愛の般若心経」

相川圭子(著)「ヒマラヤ大聖者 愛の般若心経」を読みました。ヒマラヤ聖者の1人、ヨグマタ・相川圭子さんが般若心経の解説を通して現代日本人へのメッセージを綴っている本です。

私は相川圭子さんの用語の使い方にまだ慣れていないので少しでも理解できるようにと2回繰り返して読みました。相川圭子さんによる般若心経の解釈は、チベット仏教が採用している中観帰謬論証派による解釈とは大きく異なっていることはわかりましたが、既存の仏教哲学のいずれにか近い解釈なのか、ご自身によるまったく独自の解釈なのかまではよくわかりませんでした。そこで2回目に読んだときは、般若心経のことは忘れて相川圭子さんの人間観・世界観・宇宙観を語っておられるものと考えて読みました。

ところでこの本によると、ブラフマー神は創造の神様、ヴィシュヌ神は運転・維持する神様、シヴァ神は破壊する神様だそうです(p.259)。また、ブラフマー神はサットバという純粋なエネルギー、ヴィシュヌ神はラジャスという活動的なエネルギー、シヴァ神はタマスという暗性のエネルギーと対応付けられるそうです(p.268)。その周辺の記述を読んだ私の勝手解釈ですが、もしかしたらブラフマー神はブラフマンからアートマンに向かう縦の下り方向のエネルギー、シヴァ神アートマンからブラフマンに向かう縦の上り方向のエネルギー、ヴィシュヌ神アートマンどうしを繋ぐ横のエネルギーではないかと思いました。このように縦横に分類すると理解しやすいように思いましたが、あくまで初心者の勝手解釈による仮説ですのでまったく見当外れである可能性はとても高いと思っています(笑)。機会があるたびに検証していこうと思います。