法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

水は観音様

水運史から世界の水へ」という本を読みました。水運史の専門家による一般向け講演録です。前半では水運史の研究の進め方や回想が、水運史上の興味深いトピックを織り交ぜながら語られていました。臨場感あふれる語り口で、意外と面白かったです。後半では、津波、水害、灌漑、安全な飲み水、衛生的なトイレなど、水に関連する様々な課題について、視察の感想を織り交ぜながら語られていました。

水は命をつなぐ上で必要不可欠なものであると同時に、時には水運や水力発電などの形で利便性を提供し、時には水利を巡って近隣住民同士の争いのタネになり、時には水害で暮らしや命を奪うこともあり、また地球規模での気候や環境の安定にも貢献していて、存在感がとても大きいです。

聞くところによると観音様は相手の状況に応じて適切な姿となって現れるそうですが、水はまさに観音様そのものかもしれないなと思いました。