法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

虚しく荒野で叫ぶ

(1)なかったことにする

想定外の事態に対する典型的な対処方法は、地域によって時代によって大きく異なっているのではないかと思います。現代日本における問題対処方法をいろいろと思い出してみると、最も典型的なのは「なかったことにする」ではないかと思います。政府から地域社会まで、広く浸透している問題対処方法のように思います。

建前としての「あるべき姿」が事実より優先されて、都合の悪いことは「なかったこと」にする。都合の悪い事故は「なかったこと」にする、都合の悪い歴史は「なかったこと」にする、都合の悪い証拠も「なかったこと」にする、などなど。。

都合の悪いことを「なかったこと」にできた人は功労者として内々には高く評価されて、逆に苦しみの原因を「なかったこと」にされて困り果てた人たちは社会から切り捨てられる。それが現代日本のあちこちで起きているのではないかと思います。

切り捨てられた人たちは、虚しく荒野で叫ぶ者となるしかありません…


(2)ある、ある、ある

このような現状を鑑みると、現代日本において必要なことは、ひとつには「なかったこと」にならないように、大声で叫び続けることではないかと思います。もうひとつは、予備知識なしに危険地帯に近づこうとする人がいれば、全力で止めることではないかと思います。

そして、「人の噂も七十五日」とならないよう、微力ながらも継続することではないかと思います。