法楽日記

デジタル散策記&マインド探訪記

知り合いの知り合い

(1)よく知ってる人、よく知らない人

おそらく、人間関係の中でトラブルが起きやすいのは、「知り合いの知り合い」くらいの距離感の場合ではないかと思います。

よく知っている人であれば、どのような人なのか、よくわかっていると思います。相手が信頼できる人であれば、仮に想定外のトラブルが発生したとしても、誠意を持って対応してくれることと思います。逆に相手が信頼できない人であれば、日頃から適度な距離感を取っておくことができます。

また、まったく知らない人であれば、適度な警戒感を持つことができます。重要な約束をするときは、お互いに相手がどのくらい信頼できる人か、十分に調査することと思います。


(2)知り合いの知り合い

ところが、「知り合いの知り合い」くらいの距離感の場合、なんとなくズルズルと進んでしまいがちのように思います。途中で「なんだかおかしい…」と思っても強くは言いにくくて、事後に「とんでもないことが起きてしまった…」と思っても大きな声を上げにくいからです。

仮に声を上げても、その人の実態をよく知っている人からは「巻き込まれたら大変だ!」と思われて遠巻きの傍観者を決め込まれて、よく知らない人からは「妄想を逞しくして、善良な人物を無実の罪に陥れようとする不届き者だ!」と軽蔑されて、態度を決めかねている人からも距離を置かれて、いずれにしても孤立することになるように思います。これは一種の「二次被害」と言ってもよいのではないかと思います。

やがて、孤立したまま「暖簾に腕押し」状態を虚しく続けるよりも、積極的な気持ちで「引き籠り」を決め込んだ方が精神的に楽だという結論に達する人は少なくないかもしれません。


(3)浅くて広い関係性…

このように、「知り合いの知り合い」くらいの距離感は防犯対策の盲点になりやすく、かつ、想定外の事態に陥りやすいのではないかと思います。この距離感は、「付き合いは浅いながらも、共通の友人・知人がたくさんいそうな人」と言い換えてもよいかもしれません。